みなさん、こんにちは!
キエルキン担当の加藤です。
みなさんは、南アフリカで新しい変異株が確認されたのをご存知でしょうか?
WHOがまだ調査前のため、懸念すべき変異株に指定していないほどの、新しい変異株です。
現地の研究グループでは、現在見つかっている変異株の変異の、
「ほぼ全ての変異パターン」を兼ね備えているようです。
それが本当であれば、デルタの感染力に加え、ベータ株やミュー株のように
中和抗体が獲得されにくい。
ということになります。
南アフリカでは、変異株が出始めた初期、ベータ株が発見されました。
ベータ株の特徴として、中和抗体が獲得されにくい、
という特徴があります。
ミュー株の登場によって、改めて耳にすることが多くなった中和抗体。
これはいったい何でしょうか。
皆さんは、抗体と言われると、イメージが付くのではないでしょうか?
ウイルスや細菌が体に侵入すると、ヘルパーT細胞が、指令を出して、
B細胞が、細菌やウイルスが細胞に触れないほうに、抗体を作ります。
抗体がウイルスを覆うことで、細胞と結合できず、そのまま死んでしまうことになります。
中和抗体というのは、抗体の機能に加えて、ウイルスを中和(不活性化)することが出来る抗体のことです。
ワクチンを接種した後に、この中和抗体が増えていることが重要です。
ワクチンを打った後に、中和抗体ができているか、東京医科学研究所が
変異株別に、発表してくれています。
ここに出ているグラフを見てみると、
ベータ株と、ミュー株でとても低い数値を出しています。
この記事では、ミュー株では中和抗体がほとんど意味がないと
記述されています。ということは似たグラフになっている、ベータ株も
中和抗体がほぼ意味が無いのではないかと感じます。
ミュー株はペルーで発見されましたが、ベータ株は南アフリカで発見されました。
別の大陸で、こうした変異がまた出てきたということは、またほかの地域でもこうした、
中和抗体の効果が薄い変異が出てくる可能性は高いです。
その可能性がある変異が、最近南アフリカで発見された、C.1.2です。
南アフリカ国立感染症研究所ー頻繁な「C.1.2」の変異の検出
C.1.2 は、昨年のベータ株の変異である、新たに発見された変異株で、特徴は変異している回数がとても多いことです。
記事によれば、44回~59回も変異を繰り返しているようです。
そして、デルタ株とベータ株とは何が違うのか?という欄では
これらの変異株に加えたさらなる変異(additional mutation) があると書いてあります。
つまり、他の変異株の特徴に加えて、さらに変異しているので、
デルタ、ベータなどの感染力を持っていることになります。
しかし、これらは科学的根拠にとぼしく、WHOも懸念すべき・注意すべき変異株に指定してはいません。
これらが見つかっている7か国でも、主流はデルタ株であるためです。
全ての変異の特徴を持っているとしているので、海外でのニュースを追っていく必要があると感じます。
規制を緩和しても、ベレイクスルー感染などによって、感染者数がまた増加することは、海外の事例を見ていれば、容易に想像できます。
感染者数は減少していますが、みなさんも気をつけて下さい!
それでは良い一日をお過ごしください!
Have a great day guys!!