オランダで新型の変異株(オミクロン)が確認される
久しぶりに新しい変異株が確認されました。次はオミクロン(omicron)です。ミュー株の検出から、約3か月が経っています。とても久しく感じます。ミュー株(μ)とオミクロンの間には、ニューとクサイがありますが、今回は飛ばされたようです。
今日の目次は以下の3つです。
オランダの飛行機で何があった?
オミクロンの変異はどんなもの?
オミクロンに対して各国はどう対応しているの?
上記の3つを詳しく見ていきましょう!
2機の飛行機から61人のクラスター感染が発生
南アフリカ発→オランダ・アムステルダム着の飛行機にて、オミクロン株が確認される
このニュースが出てきたのは、先週末、南アフリカからWHOに報告があったところから、全世界に広まりました。 そして、オランダに南アフリカからの帰国便で、着陸後になかなか機内から出られない状態になったことがSNSで拡散。それが世界で話題になっています。
2機オランダに南アフリカから着陸、61人が陽性となりました。そのうち13人がオミクロン株の陽性になりました。 そのため、オランダでの乗り継ぎが出来なくなったり、飛行機から降りた後の行動がかなり制限されました。
オミクロン変異株の詳細
変異している箇所が異常に多い
オミクロンの最大の特徴は、変異が多いことです。スパイクタンパクの変異が32種(デルタは11~15)、変異したACE受容体が10種(デルタは2種、ベータが3種))あります。
ミュー株ですら、受容体の変異がとても多く、WHOが懸念すべき変異株に指定していました。それよりもさらに多い数です。
こうした特徴から、オミクロン株は体の免疫システムを回避して、体に侵入すると予測されています。 免疫システムが、働かないかもしれない、ということです。
また、デルタ株が100日かかって広まった水準までに、25日以内で達するといった報道もあります。 変異がとても多い為に、人の免疫を回避し、広がりも大幅に速いということです。
WHOは11月24日、南アフリカからオミクロン株の変異の報告を受けて、26日に早速、変異検証のリーダーたちを招集しました。 オミクロン株を懸念すべき変異株に指定しました。
また、マスクをすること、ソーシャルディスタンスを取ること、換気を良くすること、ワクチンを打つこと を改めて強調して、徹底することを求めました。
※12月9日現在、ファイザー社のワクチンはブースター接種をしなければ、オミクロン株への抗体効果が、”かなり低くなる”と発表しています。ブースター接種をすることで、従来の抗体効果まで戻るとしています。
Pfizer and BioNTech Provide Update on Omicron Variant
各国の対応
各国が南アフリカ地域への出入国を禁止
ここから、各国の対応がどういったものか、見ていきましょう。
・アメリカ、カナダ、ブラジル
→南アフリカ地域からの出入国を禁止
・イギリス、EU、サウジアラビア
→詳細が明らかになるまで、南アフリカ地域へ飛行機が飛ばない。(出入国できない)
・ロシア、タイ、スリランカ、シンガポール
→南アフリカ地域への渡航禁止
・オーストラリア
→南アフリカ地域の出入国の禁止、ただしオーストラリアの市民権を有する人は入国可(隔離14日)
・インド
→香港、ボツワナ、南アフリカから来た人は、検査を受けなければならないが、入国可能。
日本の対応はかなり厳格
日本はというとかなり強い対策を発表しました。
なんと、全世界からの外国人の入国を禁止します。
ビジネス目的、留学生であっても制限するという強固な姿勢を取っています。 今月に入り、段階的に認めてきていたビジネス目的渡航や、実習生、留学生の入国も禁止になるという強固な姿勢です。
明日11月30日の0時から、実施されるということですので、日本にいる外国籍の方は外に出るな、 外国籍の方は日本に入るな ということを強く打ち出しているように思います。 WHOの見解とは、真逆の戦略を取っているのが日本政府です。
人出が戻り、まだ活気づき始めた今だからこそ、除菌対策を見直しましょう! とくに外出しているときは、マスクをして、鼻・口・目を触らない。 食事前は必ず除菌する。 帰ってきたらすぐに手を洗う。 等を徹底しましょう!! キエルキンを有効に活用して下さいね!!
それではみなさん、よい一週間をお過ごしください!
Hope your week is off to a great start!!