皆さん、こんにちは! キエルキン担当の加藤です。
自宅療養の方の数が増え、どこの段階で救急車を呼ぶのか、
そうした基準に、SPO2を使いましょうというようなニュースが増えてきました。
SPO2=酸素飽和度 というところまでは、ニュースで聞いた方も多いと思います。
ではその酸素飽和度とは何なのでしょうか?
酸素飽和度とは、動脈の血液、つまり綺麗な方の血液が、
どれくらい酸素を含んでいるかを表しています。
通常は95~99%くらいです。なんで100%ではないのでしょうか。
それは酸素を細胞にいきわたらせるには、二酸化炭素と交換する必要があるからです。
つまり、二酸化炭素と酸素はバランスが大事です。
100%の状態は、酸素が多い状態となります。(酸素過多)
しかし酸素の%が低くなりすぎると、正常に酸素が体内に送られていないことになります。
その目安の為に、SPO2を使うことが有効です。
私は喘息を持病として持っており、喘息の症状が出ると、このSPO2の値をかかりつけの病院で測ります。
SPO2が92~93%になると、かなり息苦しさを感じます。
喉から痰がたくさん出ます。一回痰を出しても、10分するとまた痰を出したくなります。
仰向けになると、息苦しくて、呼吸をコントロールできなくなります。
そのまま仰向けていようとすると、咳が止まらなくなります。
これは、仰向けになると、胸筋や胸部の骨の重力で、気道が少し圧迫されるからです。
しかし、気道の状態が正常であれば、問題なく呼吸できるほど、影響は小さいです。
皆さんは、仰向けにベッドに寝ていて、咳が止まらなくなることはあまりないと思います。
しかし、肺や気道が炎症を起こしていると、仰向けになれなくなります。
担当医の方からは、90%を切ると入院になると言われました。
絶対に日常生活で息の上がる運動をしない、安静にするように言われていました。
だいたい1週間で仰向けに寝られない状態が改善して、
もう一週間で呼吸をコントロールできるようになり(咳をしないようになる)、
日常生活に戻れます。運動をしても大丈夫なようになるまでに、2週間近くかかります。
安静にしているのに、呼吸がコントロールできない状態は、いつの間にか、
身体の酸素が、正常な状態ではないかもしれません。
いつも息切れしないのに、こんな軽い運動で息切れするなんて・・・
家でリラックスすると、呼吸が苦しくなる
こうした症状は、気道(肺からつながる空気の道)が炎症を起こしているときの症状です。
新型コロナウイルスは、主に呼吸器関係で症状の重さを分類して、マネジメントしているようです。
上記リンクの「4:重症度分類とマネジメント」の項目に、主な判断基準が書かれています。
SPO2が93%~96%で中等症、入院治療と書かれていますので、
SPO2が96%を切り、息苦しさを感じるのであれば、
病院にすぐに相談することをお勧めします。
呼吸困難に陥り、救急車を呼んでも、搬送先が見つからない
そうしたことが全国で起きています。
ぎりぎりまで我慢して、亡くなってしまっては元も子も有りません。
自宅療養は、「軽症だから」です。
自分がいつのにか中等症になっていないか、SPO2を測ってみてもいいかもしれません。
そして、感染者数が爆発的に増えている今、キエルキンでことあるごとに
除菌していきましょう!!
9月に入るまでに、感染者数が減少に転じることを祈るばかりです。
それではみなさん、今日も良い一日をお過ごしください!
Have a great day guys!!