皆さん、こんにちは! キエルキン担当の加藤です。
本日は面白いニュースを目にしました!!
題名の通り、なんと喫煙者は新型コロナウイルスの感染率が低いことが
明らかになったというのです!!
その全貌を、広島大学の研究チームがリリースしています!!
【研究成果】胃潰瘍治療薬やタバコの煙から抽出した物質に意外な効果~新型コロナウイルスのヒト細胞への感染を抑制~
私は知らなかったのですが、
新型コロナウイルス感染者の中に、喫煙者が少ないという報告が、
イギリスなどの研究機関から報告されていると記載されています。
なんで感染者の中に、喫煙者が少ないのでしょうか?
今回のキーワードはアンデオテンシン変換酵素2、ACE2です。
ACE2は、アンデオテンシンⅡの生成する際に必要なものです。
(アンデオテンシンⅡは血管系の平滑筋と、水代謝、電解質代謝に関与して、
人体の循環系の機能を制御しています。)
このACE2が、新型コロナウイルスの受容体の一つとして、機能しています。
今回の研究では、ACE2が抑制される理由として、
芳香族炭化水素受容体、AhRが挙げられています。
AhRは、ほとんどすべての細胞に存在していて、特に肺と肝臓に多いです。
異物の代謝の役割を果たしています。
喫煙者はこのAhRが活性化されていると考えられ、
AEC受容体の抑制を行っていると予想されています。
この論文の面白いところは、たばこの成分が、新型コロナウイルス感染率を下げることが示唆された、だけでは終わらないことです。
このメカニズムは、現在の胃潰瘍の治療薬で同じ作用が見られる為、
それを応用して新型コロナウイルス治療薬を作れる可能性を示唆した点です。
そして、ウイルスの方ではなくて、
ウイルスと「くっつく方」を阻害することで感染を抑える為、
変異株にも対応できると期待されています。
新薬を1から開発すると、かなり時間がかかってしまいますが、
現在使用されている治療薬を応用する為、安全が確認されている物を使うことになり、大幅な時短になると書かれています。
前回、塩野義製薬が新薬開発に取り組んでいることを紹介しましたが、
それとは違った角度で、新薬開発の可能性が示されました。
新しい発見は、一筋の光ですね!
緊急事態宣言下ですが、こうした明るいニュースは暗闇を照らしてくれます。
あと2週間、感染者数が減り、暗いトンネルから光が見えることを祈るばかりです。
それではみなさん、よい週末をお過ごしください!
Have a great weekend guys!!